2011/7/29 菅田のいかせんべい「魚菜市場・絆」

菅田さんの工場を訪れた日の帰り際に、震災後にはじめられたお店「絆」にも伺っていました。


宮古市の魚菜市場にある「絆」は、震災後に様々な方からの支援や応援メッセージを受けて
その「繋がりを大切にしたい」という菅田さんの気持ちからはじめられたお店です。


0729魚菜市場01
宮古市・魚菜市場


0729魚菜市場02
多くの商店が並ぶ市場

市場の中はお魚屋さんをはじめ、野菜・お惣菜など
宮古でしか食べれない冷麺や地元の人気パンもありました。


そんな一角にあるピンクの可愛らしい看板が目印の「絆」

0729魚菜市場[絆]01

0729魚菜市場[絆]看板


店内には、青森県弘前市の人々から菅田さんを通じて届いた、たくさんの応援メッセージ。

0729魚菜市場[絆]02

0729魚菜市場[絆]04

店内には、

青森の逸品菓子「渋川製菓のピーナッツ煎餅」
岩手県岩泉の「どんぐり麺」
龍泉洞の水を使った「飲む山ぶどうゼリー」

などなどを販売されています。


また、宮古市のパン屋さん「かとるかーる4・4」のラスクもありました。

0729魚菜市場[絆]ラスク01

0729魚菜市場[絆]ラスク02

ほんのり甘いシュガー

香りがとっても良いガーリック

どちらも美味しくいただきました。


0729魚菜市場[絆]03

その他にも、宮古市と姉妹都市でもある、
沖縄県多良間(たらま)島の黒糖やちんすこうといった逸品も販売しています。



お店についてお伺いしたところ、

「今はお店を始めたばかりで品数もすくないですが、今後も岩手や近隣の逸品、そして沖縄の品物も取りそろえていきたいと思っています。

菅田のいかせんべいが始めたお店ということで、いかせんべいを買いに来られるお客様も多いのですが、
私としては、お世話になった方や販路の少ない方の販売の手助けにもなるようなお店にしたいと思っているんです。

絆と繋がりが作るセレクトショップの様なお店になれば良いですね。」


と、おっしゃっていました。


菅田さんの優しいお人柄が表れた、そんなお店です。



魚菜市場
岩手県宮古市五月町1番1号
TEL : 0193-62-1521
FAX : 0193-62-1522
営業時間:6時~18時(「絆」は9:00~17:00)

2011/7/29 菅田のいかせんべい「工場再開とその思い」

先月、震災から2度目の訪問となりました「菅田のいかせんべい」さんの報告です。


菅田のいかせんべいさんは、
宮古の多くの被災企業さんの中でも一早く製造を再開されたことでも有名ですが、
その計り知れないご苦労と今の気持ちをお伺いしてきました。

0729菅田工場01
宮古市藤原にある[いかせんべい工場]

瓦礫もほとんどなく工場は本当に津波がきたの?と思ってしまうほど綺麗ですが・・・


0729菅田工場02

柱の色が少し違うのがわかりますでしょうか?

津波はこの高さまで来たとのことです。

*前回の「2011/3/25 菅田のいかせんべい」で津波が来た当初のお写真を掲載しています。



+----+----+----+


早期再開され、さまざまなイベントにも積極的に出店されている菅田さん。

その心境をお聞きしました。


「5月の店舗再開までに2ヵ月しかなく、補助金の話などが全く進んでいない中での再開でした。

機具等のレンタル等に関しても今(7月)はあるけど、その時はなくて・・・今考えたらちょっと早かったかなと思っています(苦笑)。」




「それに、4月には宮古商店街の他の店舗が再開しているところもあって…

そういった面でも「うちも早く再開しないと!」と、気持ちが焦っていたのかもしれないですね。」




「でも、本当に思うのは、菅田のいかせんべいがここまで早く再開できたのは、多くのお客様やさまざまな方から再開を望む声を聞くことができたからだと思います。

実は…

震災があるまでは、お客さんの声を聞く機会も少なくて、自分でもこんなにたくさんの人に応援や励ましの言葉をかけてもらえるとは思っていなかったんです…

だから、お声をかけてくださった方に本当に本当に感謝していますし、頑張ろうって思えたんだと思います。」




菅田さんとは、この日以外にも何度かお会いしていますが、
お話するときはいつも感謝の言葉を述べられています(本当にこちらが恐縮してしまうほど…)。

たくさんの方の言葉や支援が支えとなり、工場を再開することができた菅田さんですが、再開してからのご苦労もお伺いしました。


「現在、いかせんべいは1日に4000枚程度焼いていますが、まだまだ生産は追いついていません。」


「従業員も震災前から現在も残っているのは2名のみになってしまったので、
(震災の影響で通勤が厳しくなったり引っ越したりして辞めざるをえなくなった為)

今は新しい人が入って計15人です。

しかし、新しい人が多くなったこと(ノウハウがないため)と製造が前より手作業が多くなったことで、生産量も上がり難くくなっています。」


0729菅田工場03
1つ1つ丁寧に作られている「いかせんべい」


0729菅田工場04


菅田さんのHPではネット販売も再開しています。

しかし、上記のような理由から注文から発送まで1ヵ月ほどかかるのが現状です。

現在の状況に菅田さんは、


「ご注文いただけることは、本当に嬉しいです!

しかし、1ヵ月という長い期間をお待たせしてしまいますので、キャンセルされる方も少なくはないです。

無理せず店頭販売だけでもよいのですが、やはり「菅田のいかせんべいを食べたい!」と言ってくださる方に食べていただきたいと思って頑張っています。」




また、現在の復興への状況についても

「うちのように「再開した!」と言っても、実際はまだまだ仮の状況が続いているところが多いと思います。

本当は小さい企業が立ちあがるのが大変なんですが、今はお金のある人が復興しやすい状況だと感じています。」



0729菅田正徳さん
菅田のいかせんべい・室長 菅田正徳さん


最後に、

「これからも美味しいお煎餅を作っていきたいです。

震災があったからと言って大きな仕事を受けたりするよりは、無理のない製造・販売で、「食べたい」と言ってくださる方の元に菅田のいかせんべいを届けれるように続けていきたいです。」



有限会社 すがた
〒027-0021 岩手県宮古市藤原3-4-11

http://sugata-ikasenbei.com/

いかせんべいはインターネットでご注文頂けますが、
今回お話を伺っている間も、途切れることなくお煎餅を予約した方や予約受付の方が来られていました。
ご注文の際には、余裕とそして少し待つ気持ちを持って予約していただければ幸いです。

2011/3/25 菅田のいかせんべい(宮古)

3/25 菅田のいかせんべい(宮古)

宮古のお菓子と言えば「菅田のいかせんべい」!
明治14年創業より地元の人々から愛され続けている正に!元祖いかせんべい。

偶然にも知人が宮古へ物資を届けに行くと聞き、同乗させてもらうことができました。
(当時は盛岡市や岩手の内陸もガソリン不足で、移動手段を断たれた人がほとんどでした。)

そこで、一早連絡を取る事ができた菅田のいかせんべいこと菅田さんに、
わずかな物資を持って震災後初めての訪問をご承諾いただくこととなりました。


                             +-----+-----+



菅田さんの店舗は、宮古市の中心部の商店街にありました。

3/27宮古(市役所)
宮古市の中心部にある市役所


津波は商店街の中まで入ってきており、皆家財道具を野外に出している状態。

「ここは本当に日本なの?」
私が今まで見てきた日本のどの町とも相容れない状況に思わず、息をのみ言葉を失うことしかできませんでした。


もし言葉にすることができるなら

「無法地帯のような」

市街地であるが故に、そう感じた今まで見たことない状況でした。


3/27菅田のいかせんべい(黒田町)
宮古商店街の中にある菅田のいかせんべい販売店


私がお店に着いた時、菅田さんは店内の清掃中でした。

にも係わらず快く出迎えてくださり、被害の状態をお話してくださいました。


「幸いにも家族はみな無事でした。」

「お店は130cmの高さまで水が来て、商品がほとんど浸かってしまいました。」

「わずかに水をかぶったものもありますが、重油もまざってる可能性があるので
販売できるような物は残っていないんです。」

「パソコンも水没だから保障が効かないし、請求書もデータがないからわからなくなって…」

「うちのイカ煎餅は、手作業が多く1度に焼けるお煎餅は8枚なんです。
お煎餅を焼く機会は、藤原の工場の方にあったけど海水と重油でほとんどが駄目になりました。」


菅田のいかせんべい(藤原工場1)
いかせんべいの工場があった藤原(菅田さん提供写真)


菅田のいかせんべい(藤原工場2)
いかせんべいの工場の周辺(菅田さん提供写真)


「でも、コレだけ大丈夫だったんです。」

と、

藤原にある工場から店舗まで自力で運んできたという、
奇跡的に無事だった大きな機械を触って教えてくださいました。


「すぐには再開は厳しいけど、、、

たくさんの方から励ましの声をもらって本当に感謝しているんです。

だから、また再開できるようにしたいと思ってますよ!」


                             +-----+-----+



津波の被害はもちろん膨大なものですが、
小さな被害も1つ1つが積み重なることで想像以上の重さになるのだと感じました。


しかし、

内陸から来た私が逆に元気をもらってしまう程、

菅田さんは前向きに、一歩ずつ、前に進まれていました。



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Author:en (えん)
東日本大震災により被害を受けられた、岩手のメーカーさん生産者さんの「今」と「これから」を、ショッピングサイト[もっと通・いわて]のスタッフがお伝えします。

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