2011/9/13 田老漁業協同組合 「震災から半年」

震災後直後に訪問し、その被害の大きさをお聞きしていた田老漁協さん。
≫前回訪問した3/25のときの様子はこちら≪



漁協事務所の片づけなどひと段落されたとのことで、再び訪問することができました。

0913田老漁協
津波の被害を大きく受けた1階部分は修復されていました。

田老(宮古市)の瓦礫は5月頃にほぼ撤去され、現在は漁協さんの建物と他数件が点々と立っていました。

0913田老(防波堤より01)
堤防から見た田老(宮古市)。右奥にあるのが田老町漁協さんの建物

0913田老(防波堤より02)
同じく堤防より。11日は、奥にある高台に避難されたそうです。


お忙しい中、田老町漁協の鳥居課長さんがお話を聞かせて下さいました。
課長さんは、震災当日、防波堤の水門を閉めた後すぐに高台に避難、15分後くらいには津波が来たそうです。
その時の、写真も見せて下さいました。(後日掲載できればと思っています。)

漁協の建物は、前回お伺いした時に比べるとかなり整備され、1階は組合員さん用の購買部や、漁師さんの休憩室として利用され、全国から寄せられた応援メッセージも飾られていました。

0913田老町漁協(購買部)
田老町漁協さんの入り口入って直ぐ脇にある、購買部

0913田老町漁協(メッセージボード)
寄せられたメッセージ


*---*---*


田老町漁協さんでは、漁業生産総額・約90億円以上の壊滅的な被害を受けました。

船も漁具も養殖設備もほぼ全てなくなり、本当に一からの再建です。


0913田老(市場01)
田老の魚市場

0913田老(製氷施設)
奥に立つのが製氷施設


田老魚市場(写真オレンジの建物)も製氷施設(写真グレーの建物)も加工場も、骨組以外ほとんど流されました。


「本来ならば解体して新たに建て直したいんですけど、補助金で作った建物なので、簡単には取り壊せないんです。
ですので、なんとかして修復し使う予定となっていますが、修復するにも補助金がないとどうにも難しい。
しかし、そのための申請には、通常通りの煩雑な事務手続きをふまなければならないんです。こういった非常事態ですからもう少しスピード感のある対応が求められると思うのですが…」


「その他の設備(加工・製氷)も、補助事業のプログラムに沿って進めるしかないので、どうしても対応が遅れ気味になってしまっています。」

と、施設の再建にはまだまだ不確定な要素が多く不安もあると。

しかし、

「現在は来年(‘12年度)3月のわかめ収穫に向け、養殖作業を日々行っています。
田老のわかめは、種から地元産にこだわっていて、天然ものから種(胞子)を採っています。
今年も津波に負けなかった天然わかめから種を取ることができ、現在は仮養成中で順調に育っていますよ。
震災前に比べると3割程度量は減ると思いますが、、、収穫は順調に行える予定です。」



また、印象に残ってるエピソードとして、

「県外の消費者の方なんですが、震災前に購入した[真崎わかめ]の空き袋と一緒に、再開を心待ちにしてるというメッセージが送られてきたのが印象深いですね。」

と、少し嬉しそうにお話ししていただきました。

0913田老(わかめ)
津波によって流された、真崎わかめの袋


更に、

「わかめの種はとっても小さくて、最初は仮の施設で養殖されます。その後、10月下旬から11月上旬にかけて、整備された養殖施設での本養殖にはいり、三陸の外洋で荒波にもまれ育っていきます。」

「この辺(田老)のわかめは、3~4月のわかめが一番美味しい時期にしか収穫しないんです。
だから、他の地域に比べて収穫量が少ない=少し高くなりますが、その分品質にも違いがあるんじゃないかと思っています。」


と、わかめについても1つ1つ丁寧に教えてくださいました。


「ただ、
元々わかめの加工場で働いていた方も、今は別の仕事をしたり別の地域へ移ったりしている人もおられます。
ですので、再開した時に一体どれだけの方々が戻ってきてくれるのか?
人出が確保できるのか?
そういった不安はあります。」

「せっかく収穫ができても、わかめのボイル・袋詰め・作業の人手等も含め、設備再建の予定に不確定要素が多く、不安もあります。進めていいものかと迷いながらも日々奔走してる状態ですが、必ずおいしいわかめを皆様にお届けできるよう頑張っています。」



震災から半年で、ここまで復旧作業を進められた皆さんのご苦労はどんなものだったのか・・・。

鳥居課長にご自身のことでも何か?とお尋ねしましたが、
「私のことは特には・・・」
とのお答えでした。


0913田老(鳥居課長)
田老漁協の鳥居課長さん

0913田老(わかめ旗)
真崎わかめの大漁旗


しかし、わかめのお話しされるときの課長さんの少しほころんだ笑顔が、[真崎わかめ]の品質への自信と深い愛情を教えてくれていました。

そして、来春収穫されるわかめを田老漁協の方も心待ちにしていること、また、一人でも多くの方へ届けたいとの思いも強く感じました。



JF田老 田老町漁業協同組合
[事務所]岩手県宮古市田老字荒谷2番地

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