田老漁業協同組合 続・「塩蔵わかめ販売にむけて」

田老町漁業協同組合様より
早採りわかめが届きました。

画像-003

前回訪問した時の様子をお伝えしましたが、
わかめの出荷が始まったことで、まずは第一歩をふみだしたという活気が感じられ、
本当にうれしくなりました。

「収獲して発送する」
・・・長年当たり前のように繰り返されてきたことができす、
再開の見込みもたたない程の、想像を超える被害をうけられました。
やっと少しずつ動き出すまでの、この一年のご苦労を思わずにはいられません。

ここ数日、海が荒れたので、塩蔵ワカメの加工作業の開始は予定よりも少し遅れているとのことですが、
もうすぐです!「真崎わかめ」復活まで今しばらくお待ちください。

今シーズンはもうそろそろ終了の旬の味・早採りわかめ、
岩手に暮らす喜びをスタッフみんなでじっくり味わっていただきます。
ありがとうございました!!

画像-001
茎のところがおいしいんですよね~♪

2012/03/01 田老漁業協同組合 「塩蔵わかめ販売にむけて」

前回の田老漁協さんの「早採りわかめ」の続きです。


早採りわかめの作業場の後、建設中の加工場を案内していただきました。

120301田老(仮加工場)01
建設中の加工場


120301田老(仮加工場)03
川の堤防より


120301田老(仮加工場)02

建設中の加工場や今後の町の再建についてお伺いしました。

「事務所から比較的近い場所に、仮設ではありますが新しい加工場を建設中です。
ワカメの選別や袋詰め(田老さんならではのギフト用のワカメの束を作る作業)等を行い、出荷もここからできる予定です。
完成は3月中旬ごろですので、4月からの塩蔵ワカメの販売には間に合うと思います。」



今後この辺りに建物は建てれるのですか?との問いには

「とりあえず加工場は建てていますが、規制ができるためこの辺りに住宅を建てる事はできなくなります。」


加工場は、川の堤防よりも海沿いに立てられていました。

「この堤防よりも海側にたてれないのはもちろんですが、堤防より山側でも45号線よりも堤防近くに(現在、田老漁協の事務所がある並び)建てる事はできなくなりそうです。
また、45号線をこえた場所であっても、家の高さを上げて建てたりと、条件が厳しくなる可能性があります。
ですので、近くの山を削って住宅地にする話も出ていますが・・・
はっきりとした方針はまだ決まってないので・・・」



120301田老漁協事務所と堤防
海側 田老漁業協同組合(事務所)と川の堤防

120301-田老 周辺説明
川沿い堤防から見た山側の田老の町

田老地図
地図はコチラから


また、津波により壊れた海近くの堤防については、

「以前よりもっと大きな堤防を作るという話があります。高さ14mぐらいですかね?
しかし、その高さの堤防を作るには30mの幅がいるようで…完成までには5年以上かかりそうですね。。」


とのことでした。




120301田老海側
写真 右奥が海


120301たろう観光
震災当初のままの田老観光(写真奥の建物)


120301頑張ろう田老
その近くのプレハブに書かれた「頑張ろう田老」の文字


120301田老(いぬのぬいぐるみ)
漁協近くの堤防に置かれてぬいぐるみ

前回来たときにも置かれており、田老の町を見守っているようなそんな存在でした。



120301田老魂
「田老魂」ポスター

今後はこのマークも使っていきたいとおっしゃってました。



震災から1年が経とうとしてます。

未だ町の再建も決まっていないような状況でしたが、
早採りワカメを見ることで、海は穏やかに季節を巡っていたのだと感じました。

ワカメの本格的販売ができるようになったのも、職員の方や町の方が前に進もうと歩まれた結果なのだと思います。

そんな沢山の想いが詰まったワカメ。
全国の方にお届けする事で、お手伝いできればと切に思います。




2012/03/01 田老漁業協同組合 「早採りわかめ」

約半年ぶりに田老漁協さんにお伺いしてきました。

2月~3月は「早採りわかめ」最盛期

今回は、早採りわかめの作業場や4月からの塩蔵わかめについてお伺いいたしました。


田老漁協さんは津波によって大きな被害を受けましたが、
9月にお伺いしたときは、ワカメの養殖作業や加工場再建に向けて活動されていました。
前回の記事はコチラ


120301田老漁協事務所
晴天の中、雪が残る田老町


早採りわかめの出荷は3/10頃まで
とってもお忙しい中、漁協の鳥居課長さんに今後のワカメの販売について伺いました。

「現在加工場等が建設中の段階ではありますが、4月上旬頃から塩蔵わかめの販売ができると思います。
収穫量も以前の7割程度をみこんでいますので、通販でも販売できるという状況です。」

「しかし、宮城の初競りの状況等を見ても、以前と同じ価格で提供することは難しい状況です。
収穫漁やその他さまざまな要因もあり、値上がりせざるを得ないとい思っています。」



昨年から、県産のウニやイクラも同様の状況でしたので、
販売再開で「すぐに以前と同じようにできない」というのは仕方のない事なのだと感じました。


また、以前通販でも販売させていただいていた乾物については、

「乾燥ワカメは7月頃から販売予定です。
[ふのり]は3月が旬の時期ですが、少し成長が遅れていまして・・・
現在は施設が完全に整っていない状況ですので、生産まではもう少し様子をみながら、といったところです。」


関東より西では「ふのり」は見慣れない食べ物ですが、
コリコリとした食感のふのり・まつもといった食材は、東北地方ではワカメと同様に人気のある海藻なんです。

すぐに販売は難しいですが、復活の際には是非また通販で全国の方にお届けしたいと思います。



今後の打ち合わせ終えた後、早採りわかめの作業場へと案内していただきました。

120301田老早採りワカメ01
海近くに建てられた仮設の作業場


120301田老早採りワカメ02
今朝採れたばかりのワカメ

早採りわかめとは、若いワカメのこと。

ワカメは3m以上の長さに成長しますが、早採りわかめは50cm前後。
若いワカメはシャキシャキとした歯ごたえで「軽くしゃぶしゃぶ」するだけで美味しくいただける、
この季節ならではの逸品です。

期間も2月~3月上旬と短い、岩手県内でも人気の高い希少なワカメなのです。


120301田老早採りワカメ03

毎朝7時ごろから漁にでて、10時頃より加工・梱包を行い、その日の内に発送。
茎と先端をカットし食べやすく整えてから詰めていますので、丸ごとでも食べやくなっています。

この日も兵庫県からご注文があったと、作業されていました。


加工場には3人作業員の方がいらっしゃり、

「しゃぶしゃぶワカメの食べ方は、ポン酢・わさび醤油・生姜醤油・味噌、
好みはいろいろあるけど、どれも美味しいよ~」


と和やかにお話をしされていました。


120301田老早採りワカメ06
作業をされていた仮設住宅の副代表の大井さんとスタッフ

みなさんとても親切にしていただきました。
ありがとうございました!



今回お邪魔した加工場は、震災前は鮭の加工をされていたとの事。

12030田老 鮭の網

仮設の加工場の隣には、鮭漁の網の基礎となる大きな鉄筋がありました。

鮭は4年で元の場所に戻ってくるという習性があるのですが、
昨年は震災で鮭の稚魚が流されたということもあり、これから3年後が心配だとおっしゃっていました。


震災直後から伺わせていただいてましたが、この日はみなさん特に生き生きとされているように感じました。

本当に1歩踏み出したという段階ではありますが、
田老漁協の方々にとって海と漁業は大切な生活の一部であるのだと改めて感じました。




↓早採りわかめ3/5まで販売中です↓


早採りわかめ「春いちばん」

宮古復興市場
http://www.miyakomall.jp/products/detail.php?product_id=8

販売期間:2012/3/5
最終発送日:2021/3/8
*賞味期限が2~3日のため、お届け地域は要相談。




2011/9/13 田老漁業協同組合 「震災から半年」

震災後直後に訪問し、その被害の大きさをお聞きしていた田老漁協さん。
≫前回訪問した3/25のときの様子はこちら≪



漁協事務所の片づけなどひと段落されたとのことで、再び訪問することができました。

0913田老漁協
津波の被害を大きく受けた1階部分は修復されていました。

田老(宮古市)の瓦礫は5月頃にほぼ撤去され、現在は漁協さんの建物と他数件が点々と立っていました。

0913田老(防波堤より01)
堤防から見た田老(宮古市)。右奥にあるのが田老町漁協さんの建物

0913田老(防波堤より02)
同じく堤防より。11日は、奥にある高台に避難されたそうです。


お忙しい中、田老町漁協の鳥居課長さんがお話を聞かせて下さいました。
課長さんは、震災当日、防波堤の水門を閉めた後すぐに高台に避難、15分後くらいには津波が来たそうです。
その時の、写真も見せて下さいました。(後日掲載できればと思っています。)

漁協の建物は、前回お伺いした時に比べるとかなり整備され、1階は組合員さん用の購買部や、漁師さんの休憩室として利用され、全国から寄せられた応援メッセージも飾られていました。

0913田老町漁協(購買部)
田老町漁協さんの入り口入って直ぐ脇にある、購買部

0913田老町漁協(メッセージボード)
寄せられたメッセージ


*---*---*


田老町漁協さんでは、漁業生産総額・約90億円以上の壊滅的な被害を受けました。

船も漁具も養殖設備もほぼ全てなくなり、本当に一からの再建です。


0913田老(市場01)
田老の魚市場

0913田老(製氷施設)
奥に立つのが製氷施設


田老魚市場(写真オレンジの建物)も製氷施設(写真グレーの建物)も加工場も、骨組以外ほとんど流されました。


「本来ならば解体して新たに建て直したいんですけど、補助金で作った建物なので、簡単には取り壊せないんです。
ですので、なんとかして修復し使う予定となっていますが、修復するにも補助金がないとどうにも難しい。
しかし、そのための申請には、通常通りの煩雑な事務手続きをふまなければならないんです。こういった非常事態ですからもう少しスピード感のある対応が求められると思うのですが…」


「その他の設備(加工・製氷)も、補助事業のプログラムに沿って進めるしかないので、どうしても対応が遅れ気味になってしまっています。」

と、施設の再建にはまだまだ不確定な要素が多く不安もあると。

しかし、

「現在は来年(‘12年度)3月のわかめ収穫に向け、養殖作業を日々行っています。
田老のわかめは、種から地元産にこだわっていて、天然ものから種(胞子)を採っています。
今年も津波に負けなかった天然わかめから種を取ることができ、現在は仮養成中で順調に育っていますよ。
震災前に比べると3割程度量は減ると思いますが、、、収穫は順調に行える予定です。」



また、印象に残ってるエピソードとして、

「県外の消費者の方なんですが、震災前に購入した[真崎わかめ]の空き袋と一緒に、再開を心待ちにしてるというメッセージが送られてきたのが印象深いですね。」

と、少し嬉しそうにお話ししていただきました。

0913田老(わかめ)
津波によって流された、真崎わかめの袋


更に、

「わかめの種はとっても小さくて、最初は仮の施設で養殖されます。その後、10月下旬から11月上旬にかけて、整備された養殖施設での本養殖にはいり、三陸の外洋で荒波にもまれ育っていきます。」

「この辺(田老)のわかめは、3~4月のわかめが一番美味しい時期にしか収穫しないんです。
だから、他の地域に比べて収穫量が少ない=少し高くなりますが、その分品質にも違いがあるんじゃないかと思っています。」


と、わかめについても1つ1つ丁寧に教えてくださいました。


「ただ、
元々わかめの加工場で働いていた方も、今は別の仕事をしたり別の地域へ移ったりしている人もおられます。
ですので、再開した時に一体どれだけの方々が戻ってきてくれるのか?
人出が確保できるのか?
そういった不安はあります。」

「せっかく収穫ができても、わかめのボイル・袋詰め・作業の人手等も含め、設備再建の予定に不確定要素が多く、不安もあります。進めていいものかと迷いながらも日々奔走してる状態ですが、必ずおいしいわかめを皆様にお届けできるよう頑張っています。」



震災から半年で、ここまで復旧作業を進められた皆さんのご苦労はどんなものだったのか・・・。

鳥居課長にご自身のことでも何か?とお尋ねしましたが、
「私のことは特には・・・」
とのお答えでした。


0913田老(鳥居課長)
田老漁協の鳥居課長さん

0913田老(わかめ旗)
真崎わかめの大漁旗


しかし、わかめのお話しされるときの課長さんの少しほころんだ笑顔が、[真崎わかめ]の品質への自信と深い愛情を教えてくれていました。

そして、来春収穫されるわかめを田老漁協の方も心待ちにしていること、また、一人でも多くの方へ届けたいとの思いも強く感じました。



JF田老 田老町漁業協同組合
[事務所]岩手県宮古市田老字荒谷2番地

2011/3/25 JFたろう 田老漁協(田老町)

3/25 田老漁業協同組合/JFたろう(田老)


三陸海岸の美しい情景を切り取ったような、真崎海岸のある田老町

真崎海岸の厳しい自然で育った、わかめは本当におしくて私も大好きな三陸ワカメが獲れる場所なんです。



そんな真崎わかめや海藻類の販売でいつもお世話になっていた、田老漁協さん。

震災から電話が繋がらず、担当さんや漁協の様子が気になっていて・・・

とにかく様子だけでも!

と思い(菅田さんを訪れた同日に) 伺いました。




そこで目にしたものは、想像以上の津波の脅威でした。


田老漁協01
JFたろう 田老漁業協同組合


私たちの担当さんはご無事でしたが、
漁協の1階が全て流され、組合員の方で連絡のつかない方もおられるという状況でした。

その他にも、「船・道具・養殖場も流された」
と、片付けの途中にもかかわらず丁寧にお話してくださいました。


「田老漁協は組合なので、今後は組合員の方がどれくらい残られるかで、漁協の存続が決まります」

「漁協としては、ボランティアを受け入れるだけの余裕がないので、行政からのそういった活動を求めたい」


田老漁協1階部分
田老漁協さんの1階部分

天井もボロボロです。


田老の要塞
漁協の前には、田老の要塞(見えてるのは3階部)


「田老の要塞」としても有名だった堤防がすぐ横にありました。

建物と比較しても、堤防はかなり大きくしっかりした造りです。

しかし周りに残った家や建物は少なく、ほとんどが瓦礫となっていました。


田老町01

「逃げ遅れて漁協の建物の3階まで上ったら、津波がゴォーっと来たよ。

 見てておもしろかったよ…」

と、

悲しげに、悔しげにお話されてました。


三陸のわかめとふのを、これからもっと力を入れて販売したい!と思っていた矢先でした。

また、3月が旬だった「春わかめ」
改めて、海の恵みが豊かであったこと思い知らせれました。
[en]ブログについて

en (えん)

Author:en (えん)
東日本大震災により被害を受けられた、岩手のメーカーさん生産者さんの「今」と「これから」を、ショッピングサイト[もっと通・いわて]のスタッフがお伝えします。

*「もっと通・いわて」は、岩手県内の特産品を、メーカー・生産者のもとから直接全国の皆様にお届けいたします!

最新記事
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
企業・地域別カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
ツイッター
つながり
[en]と繋がる申請フォーム

この人とブロともになる

enブログのQRコード
QR