2012/04/11  木村商店 新工場(山田町豊間根)その2

前々回、木村商店さんの新工場の様子をお伝えしましたが、
書ききれなかった「おいしそう」な商品の数々を「その2」として、ご紹介いたします。

真新しい工場で、この日されていた作業は、
名物いか徳利の成形、いかの塩辛のパック詰め、サバの味噌煮、昆布巻き・・・

木村商店 工場・いか塩辛(赤造り)
いかの塩辛(赤造り)です。(白造りとともに人気の商品)

奥には、大鍋が5つも並んでおり、サバの味噌煮と昆布巻きがグツグツ。
木村商店 昆布巻き鍋
昆布巻きのとってもおいしい香りが漂っていました。

木村商店 工場 作業風景
人気商品炊き込みご飯の素にラベル貼りの作業。(牡蠣ご飯の素の復活も待たれます。)

そして名物いか徳利の成形作業も見せていただきました。

木村商店 半生のいか徳利
空気を入れて膨らませ程良く乾燥させた状態のいかです!

木村商店 いか徳利
鮮やかな手さばきで、あっという間に形ができていきます。

いか徳利完成
いか徳利の完成です!!

本当に、いか「そのまま」なんですね。どうやって作るんだろう?と不思議に思っていましたが、
この技は見せてもらってもそう簡単には真似できませんね。と納得してしまいました。

新工場では、入口近くのガラス張りのコーナーでいか徳利の成形作業をしています。
(日にちや時間帯は製造スケジュールによって変わりますので、見学できたのはとってもラッキーでした。)

今後は、いか徳利作り体験等も増やしていかれるかも?そちらも楽しみです。


そして、帰りには直売所でしっかりお買い物。
木村商店直売所 社長直筆 POP
社長さん直筆の値札は、震災前から
各店頭やイベント出店の際にも、すっかり定着しています。

木村商店 豊間根工場 直売所
まだまだ、元通りとはいきませんが、品数もだいぶ増えています。

お近くへお出かけの際は、ぜひお寄りになってみて下さい!!
*ゴールデンウィークも5/3、4営業しております

■木村商店 豊間根工場■
岩手県下閉伊郡山田町豊間根7-30

大きな地図で見る
●営業時間:8:00~17:00
●定休日:土日祝日




2012/04/11  木村商店 新工場(山田町豊間根)

2012.04.11
山田町 木村商店
今年2月に完成した木村商店さんの新工場に伺いました。
昨年9月の末に、震災によってすべて流された工場跡地に建てられた仮作業場で、いか徳利の製造再開の様子を見せていただいてから、7か月が経ちました。
前回の様子はこちらから>>


水産加工品の工場のとしては意外な、田んぼに囲まれた静かな場所に、真新しい工場が建っていました。
木村商店 豊間根 新工場
(豊間根小学校前から見たところ。写真奥・道路を挟んで左手に見えるのが木村商店です)
木村商店 新工場 看板

工場内事務所の様子
木村商店 工場内
(備品の一部は、遠くは九州から寄せられた支援物資もあるそうで、確かにイスなど一個ずつバラバラなデザインものも。)

前回お邪魔した、元工場(現在も仮の加工場として一部製造を行っています)から、15キロほど内陸の山手にある新工場は長年親しんだ海沿いの工場に比べて、とても冷えるそうで、2月の完成から2カ月余り、水回りの凍結や配管など様々な不具合になやまされつつ春を迎え、ようやく少しずつ新工場での本格的な製造ができるようになってきたところとのこと。
(この日は、いか徳利、塩辛、サバの味噌煮、昆布巻きを作っていました。)→作業の様子は次回へ・・・

そんなお話をうかがっているところに、この日も忙しく飛び回っている社長さんが戻ってこられました。
毎日、睡眠時間を削って奔走されている社長さんにとっては、貴重なひと時の休憩時間だったはずなのですが、休む間もなくそのままお話を聞かせて下さいました。

新工場の土地は山田町の所有地で建物は中小機構の補助金で建てられたもの。
不足している備品など、遠くは九州から寄付されたものもあるそうですが、機械設備や内装、各種備品、ほとんどは自社の資金で用意したものです。

補助金には、様々な制約が多いため、其々の事情に応じた対応がされず必要な所に行き渡っていないのが現状。また、補助金がおりても、その内容には現場の状況が考慮されておらず(新工場の水まわりの不具合などもその一例)、実際稼働するためには様々な諸費用がかかり、その分の自社資金が必要になっています。誰のための支援なのか?問いたいと・・・。

様々な調整にご苦労される日々の中で、廃業する方がどれだけ楽かと感じることが多々あるとおっしゃりながらも、従業員のみなさんを守りたいという強い思いを語ってくださいました。

そして、自社のことのみならず、雇用保険や様々な外部組織の支援に頼ってしまう人が増えてしまっている地元の状況を大変憂いていらっしゃり、「楽な方を選んでしまうのが人情だよね」と寂しそうにおっしゃったのがとても印象的でした。

大切な人やかけがえのないものをたくさん失って、絶望してしまった人たちの気持ちをご自身の経験とも重ねてお話しされながら・・・。

それでも何とか自分で行動することの充実感、毎日働いて暮らしていく「普通の日常」を取り戻そうとする気力を持ってほしい。そして地元に活気を取り戻し、次の世代を育て、つないでいくために、きびしい状況でも営業を続けていくという決意が感じられました。

お忙しい中、当店の取材にまで、貴重なお時間を割いて下さり大変恐縮してしまいました。
地元山田の「復興」の為、先頭に立って行動される社長さん、
そして、いつも笑顔で対応してくださる、木村商店姉妹、従業員の皆様に今回も励まされた一日でした。

実はこちらの工場で直売もしています!!!
木村商店 豊間根工場 直売所
クチコミで地元の方もお買い物にいらっしゃるそうです。

■木村商店 豊間根工場■
岩手県下閉伊郡山田町豊間根7-30

大きな地図で見る
●営業時間:8:00~17:00
●定休日:土日祝日

それから・・・
同じ敷地内に工場がある他の4社と共同で加工販売「五篤丸(ごとくまる)水産」
を立ち上げて、震災前はライバルだった他社とも協力してオリジナル商品の販売なども始めるため、動き出されています。
http://gotokumaru.jp/
今後も、休む間もない木村商店さんですが、
お土産にいただいたサバの塩焼きは以前と変わらない、ほっとする「母の味」でした。
http://tokkuri.co.jp/

2011/9/27木村商店【山田町】いか徳利の製造再開

この日も、高台に仮設された作業場では、従業員さんがお忙しそうに製造作業をされていました。(木村商店さんは限られた原料を使って、いち早くこの場所で製造を再開され、6月から、盛岡のらら・いわて内にある支店や各イベント等で販売を再開されています。)
*らら・いわて内 盛岡店の様子はこちら

一部商品の製造・販売を再開され、今後の設備の再建のご準備と並行して、イベントや商談会など各地をとびまわり、大変お忙しい中、木村商店社長の木村トシさんにお話を伺うことができました。

社長さんとお二人の妹さんたちが、テレビ取材を受けていらっしゃるとのことで、元の工場があった場所へ向かいました。

木村商店工場跡地
岩手県下閉伊郡山田町中央町7-6


周辺は建物の基礎だけを残し何もなくなってしまったままですが、木村商店の工場跡には、
お盆明けには仮の作業場が出来上がっていたそうです。
(木村商店さんの新聞記事を読んだ、盛岡で建築関係の会社を経営されている方が、山田町出身というご縁もあり、寄付して下さった建物のことです。)

9月半ばになって電気がようやく通り、乾燥機を設置することができたため、
看板商品のいか徳利の製造を再開されました!

9月26日に再開第1号のいか徳利を出荷された直後で、この日も乾燥機が休むことなく動いていました。

取材をしていたのは、「ここに技あり(NHK総合)」という番組スタッフの皆さんでした。

木村商店テレビ取材
2年前にも、岩手の「技」に携わる方々を訪ねた番組で、震災後も手仕事に向き合う様子をご紹介する内容とのこと。
「ここに技あり」NHK総合 (東北ブロック) 10/14(金)20:00~20:43(青森県では別番組を放送)
http://www.nhk.or.jp/sendai/tohoku_z/wazaari/
どうぞご覧ください!

さらに、この日は補助金申請の為の現場調査も同時進行しており、
本当にお忙しい合間をぬって、快くお話聞かせて下さいました。

3/11地震が起こったとき、社長さんは、直営店【山田町大沢】にいらっしゃったそうです。
そこから、工場【山田町中央町】へ移動し従業員の方々へ避難を呼びかけたのち、再び大沢のお店に戻られたとのこと。
お店のあった場所。岩手県下閉伊郡山田町大沢1-43-5

大きな地図で見る

木村商店 大沢 直営店跡地
(7/29撮影)

当日も途中まではそれほど津波の心配をしていなかったという社長さん。

助かったのは、本当に運が良かった。紙一重のところだった

とおっしゃっる言葉には、長年、海沿いで暮らしてきた方でさえ、それまで想像もつかなかったような、緊迫した様子が伺えました。
その後、数日間は山田町内でも携帯電話、道路ともにつながらず、
同じ地域内にいるはずの人の安否すら確認ができない状態だったそうです。

社長さんは、

避難所にいる間も、廃業しようとは思わなかった。

夢の中では仕事の段取りを考えていて、
目が覚めるとそこが避難所であることを思い出す・・・そんな日々だった。

それでも、再開に向けてできることからすぐに動こうと決めていた。


とお話ししてくださいました。

8月末、木村商店さんから頂戴した残暑見舞いです。
木村商店 残暑見舞い


普通の残暑見舞いじゃないよね、ただの報告だよね。
でも震災から今までの状況はあのハガキの内容通り。あれが全てです。


と笑っておっしゃいました。

月並みな挨拶よりも、現状報告をしたかったという言葉に、
木村商店さんが受けられた被害の大きさを改めて感じるとともに、
営業再開を待ちのぞむ声やお問い合わせの多さが伺われました。

また、少しでも早く、できるものから商品を作ることで、その期待に応えたいという木村商店さんの思いが伝わってきました。

従業員さん始め、皆さんが「じっとしていることがない」、と口をそろえておっしゃる社長さんは
本当にパワフルでその行動力には驚かされます。

お話を聞いていると、工場も店舗もすべてを流されたという事実を思わず忘れてしまいそうになるほど・・・。

しかし、取材の合間に何気なくかわされている会話にハッとしました。
近くで作業されていた業者さん(社長さんの同級生だそうです。)とお話しされていた内容は、
津波の犠牲になったお知り合いのことでした。
本当に身近なところに多くの被害があり、現在もこれからも向き合わなくてはいけない日常なのだと感じました。

12月には、高台に工場が完成し、製造も安定する予定です。
「震災で犠牲になった方と、自分との差は運があったかどうかそれだけ」と繰り返し語る社長さんの言葉には、
だからこそ他の人の分まで前を向き、少しでも多くのお客様に商品を届けたい、そんな強い思いを感じました。

木村商店三姉妹
木村商店の三姉妹(写真中央のトシ社長)を中心に従業員の皆さんの中にも強い絆を感じました。

10/19~10/24
盛岡市菜園1丁目10-1 パルクアベニュー川徳7F催事場にて開催される
盛岡市産業まつりにも出店されます!ぜひお出かけください!!

2011/3/12と4/17と9/29 木村商店(山田町)盛岡市らら・いわて店

3/11の本震の後、盛岡市内は3/13お昼ころまで停電しているエリアがほとんどでした。
信号機のつかない道路をゆずりあいながら徐行する車、暗いコンビニに整然と行列する光景など、現実感のない数日でした。
情報収集もままならず、沿岸部の甚大な被害の状況は、この時まだ断片的にしか知ることができませんでした。

山田町にある木村商店さんは、
もっと通・いわて各店でもイカ徳利やサバの味噌煮など販売させていただき、お世話になっておりましたが、
震災直後ご連絡のとれないメーカーさんの一つでした。
盛岡市のらら・いわて内には、木村商店さんの支店があります。
画像-165


震災前は併設の食堂も人気でした。

画像-055
*こちらの食堂は現在閉鎖されており、再開の見通しはたっていません。

3月12日。
盛岡市内でもほとんどの店舗がシャッターを下ろしている中、
らら・いわてさんは時間短縮(照明設備がない為、日没に合わせ閉店)で営業していると聞き、訪ねてみました。

らら・いわて内の木村商店さんのブースには、冷凍・冷蔵の商品が多く、
停電のため品質が保てなくなる前にお召し上がりいただきたい・・・と接客されていた店員さんに、

「山田町のお店とはご連絡とれましたか?」

とお声をかけると、表情がぐっとこわばりました。

お店の誰ともまだ連絡がとれていないこと、
ニュースの映像をみるかぎり、本店や工場のあった場所は確実に被害を受けていると思う。
心配でどうしたら良いのか全くわからないが、目の前にある商品を無駄にはしたくない。
今できることは、できる限り残りの商品を買ってもらうことだけ。


少し涙ぐみながら、そうお話されていた姿が今でも忘れられません。

その3日後、木村商店 らら・いわて店さんからお電話をいただきました。
山田町のお店も工場も、やはり津波に流されてしまったが、社長さんご一家と、
従業員の皆さんはご無事とのお知らせでした。(後に1名の従業員の方が犠牲になられたことがわかりました)
うまく言葉にはなりませんでしたが、地震後、ずっとぼんやりしていた自分にも、その時はじめて感情らしいものが戻ったように思います。

4月17日。
再び らら・いわてさんを訪ねてみると、休止中の木村商店さんのブースには
店長さんからのコメントと、お客様の応援メッセージでいっぱいになったノートがありました。

kimurashoten-raraiwate-note

▼らら・いわて店 店長さんのコメント▼
kimurashoten-raraiwate-coment

これからの長い道のり、被災されたメーカーさんのご苦労を重く感じると同時に、
再開をあきらめていない言葉に、励まされました。
自分たちも少しでもお役に立てることを探さなければと・・・

その後、木村商店さんは仮設の作業場での製造を始め、一部の商品から販売を再開されています。

9月29日。 

再開当初に比べ、品揃えもかなり増えてきました!
木村商店 盛岡らら・いわて店 2011.09.29

【木村商店】 盛岡店
〒020-0024 岩手県盛岡市菜園1-3-6 農林会館1F らら・いわて内
営業時間10:00~18:30(定休日:第2水曜日)



大きな地図で見る

現在は、本社工場跡地にも仮の作業場を建て、看板商品のいか徳利の製造も再開されています。
次回はその山田町の工場の様子をお伝えします。
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en (えん)

Author:en (えん)
東日本大震災により被害を受けられた、岩手のメーカーさん生産者さんの「今」と「これから」を、ショッピングサイト[もっと通・いわて]のスタッフがお伝えします。

*「もっと通・いわて」は、岩手県内の特産品を、メーカー・生産者のもとから直接全国の皆様にお届けいたします!

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